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※本記事は我が家の受験経験をもとに書いています。2026年10月、内容を見直し、一部加筆・修正しました。
現役で医学部受験に挑戦し——
結果は不合格。
そして浪人生活が始まりました。
受験が終わった今だからこそ思う、
「あの時もっと早く知っていれば…」
今回は、一般家庭の母親として、
医学部受験を経験して感じた5つの後悔をまとめました。
これから医学部を目指すご家庭の参考になれば幸いです。
① 私立医学部をもっと早く視野に入れればよかった
我が家は現役時代、
国立医学部を中心に考えていました。
私立医学部は学費が高い。
一般家庭には難しい。
そんなイメージが強かったからです。
そのため、
私立医学部について本格的に調べ始めたのは、
現役時に急遽私立医学部を受験することになった時。
実際に奨学金制度などを調べてみることで、
我が家でも私立医学部を検討する方法があること、
思っていた以上に選択肢があったことがわかりました。
もちろん簡単ではありません。
それでも最初から選択肢から外してしまったことは,
もったいなかったと後悔しています。
もっと早く情報を集めていれば、
受験校の組み方も変わっていたかもしれません。
私立医学部の学費や奨学金については、大学ごとに制度が異なります。
JASSOや各大学の公式サイトを確認しながら、我が家も具体的に調べました。
→JASSO「大学・地方公共団体等が行う奨学金制度」
浪人した今は、
一般家庭だから私立医学部は除外ではなく、
私立医学部を現実的な選択肢として比較検討し、
どこか1校でも医学部に合格するために、
どうすれば可能性を少しでも高められるのかを考えていきたいと思っています。
その理由は主に4つあります。
■今年で決められる可能性が上がる
我が家はとにかく今年で決めたいと親子共々思っています。
浪人を経験して感じたのは、
まずは医学部に合格することが大切だということでした。
国立だけに絞るのではなく、
私立医学部も含めて受験機会を増やすことで、
我が家としては、
医学部合格の可能性を少しでも広げられるのではないかと考えています。
まずは医学部合格の機会を増やすこと。
それが一番の理由です。
■自宅通学できる
例えば、
地方国立医学部なら一人暮らしになります。
現役時代は「国立なら安い」と思っていました。
しかし実際に調べると、
一人暮らしにかかる費用も決して小さくありませんでした。
生活費だけでなく、
- 引越し費用
- 家具家電
- 帰省費
- 生活管理の負担
学費以外にも、仕送りや生活費を含めると、
6年間では大きな負担になります。
我が家で試算したところ、
1000万円近い負担になるという計算になりました。
もちろん私立医学部の方が費用負担は大きくなります。
それでも、
地方での一人暮らしにかかる費用まで含めて考えると、
私が現役時代に想像していたほどの差ではありませんでした。
■東京で学べる
将来、東京で働きたいと考えている息子にとって、
東京で医学を学べることにも魅力を感じています。
東京には大学病院やさまざまな医療機関があることも、
息子にとっては魅力の一つでした。
実際にどのような実習や経験ができるのかは、大学によって違います。
それでも、
将来東京で働きたいと考えている息子にとって、
学生時代から東京で医学を学び、生活できることには、大きな魅力があるようです。
もちろん、地方の大学から東京で働くこともできます。
地方で学んだからといって、将来東京で働けなくなるわけではありません。
それでも息子には、
「将来働きたいと思っている場所で、学生時代から医学を学びたい」
という気持ちがあります。
私も受験を経験して、
大学選びは学費や偏差値だけでなく、
本人がどこで学びたいのか。
どんな環境で6年間を過ごしたいのか。
という視点も大切なのだと思うようになりました。
■本人のモチベーション
何よりも息子本人が、
将来奨学金を返済することになっても、
私立医学部を視野に入れたいと言っています。
6年間通うのは本人です。
親の価値観だけで決めることではない。
そのことも、
浪人して改めて感じています。
現役時代の私は、
「学費が高いから無理」と考え、
十分に調べる前から選択肢を狭めていました。
だからこそ今は、
まず情報を集めたうえで判断することの大切さを感じています。
「一般家庭だから無理」と決めつける前に、
もっと早く調べてみればよかった。
それが今の私の正直な気持ちです。
実際に私立医学部の学費や奨学金について調べてみて、
初めて知ったこともたくさんありました。
詳しくはこちらの記事にまとめています。

② 地方国立医学部をもっと真剣に考えればよかった
現役時の我が家は、
「できれば自宅から通える大学」
という考えが強くありました。
特に当時は、
「東京を離れたくない」という気持ちが先にあり、
大学そのものを調べる前に選択肢から外していた部分もありました。
・仕送り費用
・卒業後東京に戻って来られるのか
・東京で研修先や就職先を選ぶ時に不利にならないか
そんな不安を抱えていたのです。
医学部は6年間です。
一人暮らしになることを考えると、
心配ばかりが先に立っていました。
当時は勝手なイメージもあり、
大学は車がないと通えない場所にあり、
学生さんたちは車で通学している。
しかも高級車ばかりで、
裕福なご家庭が多いのではないか、
そんなふうに思っていました。
地方医学部は私たちにとって未知の世界でした。
当時の私も息子も、
地方国立医学部について十分理解していなかったのです。
受験が終わってから調べてみると、
「もっと早く知っていれば考え方も違ったかもしれない」
そう思うことがたくさんありました。
地方国立医学部という選択肢も、
もっと早い段階から真剣に検討しておけばよかったと感じています。
■学費が圧倒的に安い
これは最大のメリットです。
国立大学の授業料には標準額が定められており、
授業料は年間53万5,800円、入学料は28万2,000円です。
標準額で6年間通った場合、
授業料と入学料を合わせて約350万円になります。
→ 文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」
私立医学部との学費差は非常に大きく、
卒業時の借入額を大幅に抑えられる可能性があります。
■幅広い症例を経験できる環境がある
これは調べてから知ったことです。
東京には大きな病院がたくさんあり、
最先端医療に触れる機会も多いと思っていました。
全国から患者が集まり、
その分症例数も多いと思っていたのです。
しかし実際には、
病院ごとに専門分野が分かれていたり、
患者さんが複数の病院に分散してしまう面もあるそうです。
一方で、
医学教育では大学病院だけでなく、
学外の協力医療機関で臨床実習を行うことも推奨されています。
文部科学省の「医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)」でも、
一般的な診療で頻繁に関わる負傷や疾病を経験することの重要性が示されています。
→文部科学省「医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)」
それを調べていく中で私は、
地方の大学だからこそ、
地域の医療機関と連携した医学教育や臨床実習を経験できる場合があることを知りました。
もちろん、大学や地域、病院によって環境は異なります。
それでも、
「東京の大学だから最先端医療、地方の大学だから地域医療」
と単純に考えるのではなく、
大学ごとの教育環境や実習先まで調べてみることが大切だったのだと思います。
それは、受験校を考えるうえでも、
私がもっと早く知っておきたかったことの一つです。
さまざまな患者さんや疾患に触れ幅広い経験を積める環境があることは、
医学生や研修医にとって、大きな財産になるのだと思います。
■自立できる
一人暮らしになると、
・お金の管理
・家事
・時間管理
すべてを自分で行うことになります。
息子にとっても、
親元を離れて生活することは大きな経験になると思います。
もちろん親としては心配もありますが、
それもまた、本人が成長していくための経験なのだと思っています。
■地域医療とのつながり
医学部について調べていく中で、
大学ごとに地域の医療機関と連携しながら医学教育や臨床実習を行っていることを知りました。
ただ当時の私は、
「将来東京に戻って働く時に不利にならないだろうか」
という不安を持っていました。
今の時代は、学歴だけで評価されるわけではありません。
医師の世界も、最終的には実力や人柄が大切だと思います。
それでも医師は、
学会や病院のホームページなどで出身大学が記載されることも多く、
親としては将来像が想像できず不安だったのです。
ただ医学部出身の学校の先生からは、
「その大学ならではの強みを身につけて東京に戻れば十分活躍できる」
と言われました。
大学名だけで将来が決まるわけではない。
そう気付いたのも、
受験が終わってからでした。
ただし、
地方国立医学部に進学すればよかった。
そう言いたいわけではありません。
大学ごとに特色がありますし、
息子にも行きたい大学があります。
それでも最優先は、
医学部に合格することです。
まずは医師になるためのスタートラインに立つこと。
そのためには、
最初から選択肢を狭めるのではなく、
「息子の学力や特性に合う大学はどこなのか」
という視点で幅広く考えるべきだったと思っています。
もちろん地方国立医学部が誰にとっても簡単というわけではありません。
共通テストの比重が大きい大学もあり、
共通テストが苦手な息子にとっては、
むしろ難しい選択肢になる場合もあります。
そのため、
「地方国立ならもっと入りやすいのでは?」
と言われると、
正直少し心が痛みます。
受験は偏差値だけでは語れません。
共通テストとの相性、
二次試験の配点、
面接、
地域枠の有無など、
大学によって求められるものは大きく違います。
だからこそ、
もっと早く情報を集め、
息子に合った大学を探すべきだったと思っています。
後悔しているのは、
地方国立医学部を選ばなかったことではありません。
十分に調べる前から、
「東京を離れたくない」、「地方は不利かもしれない」
という思い込みで選択肢から外してしまったことです。
それが私の後悔です。
③ 調査書の重要性をもっと早く知っておけばよかった
現役時代の私は、
「医学部受験は学力勝負」だと思っていました。
そのため、
学校の成績について口を出すことはほとんどありませんでした。
赤点さえ取らなければ大丈夫。
そんなふうに考えていたのです。
しかし実際に受験について調べていくと、
大学によっては、
一般選抜でも調査書の提出を求められることを知りました。
しかも、
調査書は単に提出するだけではなく、
大学によって扱いや評価方法が異なります。
文部科学省の大学入学者選抜実施要項でも、
調査書を入学者選抜の資料として活用し、
入学志願者の能力・意欲・適性などを多面的・総合的に評価することが示されています。
→ 文部科学省「大学入学者選抜について」
そのため大学によっては、
・評定
・出欠状況
・学校生活での取り組み
などが調査書に記載され、選抜の資料として扱われることがあります。
我が家は高校1〜2年生の頃、
本当に何も気にしていませんでした。
調査書や評定は、
推薦入試を受ける人だけの話だと思っていたのです。
もしもっと早く知っていれば、
学校の成績や評定についても違った意識で向き合えたと思っています。
実際に受験校を検討する中で、
評定や調査書の扱いが気になる大学もありました。
結果として、
大学選びの選択肢を広げる機会を逃してしまったように感じています。
医学部の一般選抜では、
共通テストや個別試験の比重が大きく、
調査書だけで合否が決まるわけではありません。
また、調査書の扱いは大学によって異なります。
だからこそ、
受験校を考える際には、
学力試験だけでなく調査書や面接など、各大学がどのような選抜方法を採用しているのかを、
募集要項で確認しておくことが大切だったと思います。
医学部は、
学力試験の結果だけではなく、
大学ごとの選抜方針に沿って、さまざまな資料を用いて受験生を評価しています。
その中で調査書も、
学力試験だけでは分からない高校生活の様子を知るための資料の一つなのだと、
受験を終えてから感じました。
今になって思うのは、
高校選びの段階から、
評定という視点も持っておけばよかったということです。
当時は偏差値ばかり見ていました。
でも、
医学部受験を考えるのであれば、
入試科目だけではなく、調査書や面接など、
大学ごとの選抜方法まで早い段階から確認しておけばよかったと思っています。
もっと早く知っていれば、
学校生活への向き合い方も違っていたかもしれません。
息子は深海魚になった時期もあり、
評定は決して高くありません。
もちろん、
もう過去の評定を変えることはできません。
だからこそ今は、
欠席がほとんどないことや、
学校生活の中で続けてきたことを、
面接などで自分の言葉でしっかり伝えられるよう準備していく必要があると思っています。
高校1年生の頃から知っておきたかった。
医学部受験は高校3年生になってから始まるものではなく、
高校生活の積み重ねも受験の一部だったのだと今になって感じています。
それが調査書についての私の後悔です。
④ 面接を意識した準備をもっと早くしておけばよかった
医学部受験では、
大学によって面接を行うところがあります。
また、面接の有無や評価方法は大学によって異なります。
文部科学省の「大学入学者選抜実施要項」でも、
大学・学部等の特性やアドミッション・ポリシーに応じて、面接などを活用し、
受験生の能力や適性などを多角的に評価することが示されています。
→ 文部科学省「大学入学者選抜について」
しかし現役時代は、
「まずは学力を上げること」ばかり考えていました。
もちろん、それは間違いではありません。
ただ、
・医療ニュースに関心を持つこと
・自分の考えを言葉で伝えること
・志望理由を深く考えること
こうした準備も、もっと早くから意識しておけばよかったと思います。
面接では、
学力試験だけでは分からない部分について、
自分の考えを言葉にして伝える場面があります。
そのため、
「なぜ医師になりたいのか」
「どんな医師になりたいのか」
「なぜこの大学を志望するのか」
といったことを、
日頃から考えておくことも大切だったと感じています。
■オープンキャンパスも面接対策の一つだった
オープンキャンパスも、
志望理由を深める大切な機会の一つです。
実際に大学へ足を運ぶことで、
・大学の雰囲気
・学生さんの様子
・附属病院の環境
などを知ることができます。
その経験は、
「なぜこの大学を志望するのか」
を自分の言葉で話すための大切な材料になります。

また、面接対策は受験直前に始めるものではなく、
日頃からの積み重ねも大切だったと感じています。
ニュースを見たときに、
「あなたならどう考える?」
と聞いてみたり、
食事の時間に社会問題について話してみたり。
そんな何気ない親子の会話が、
自分の考えを整理し、
言葉にする練習になっていたのだと思います。
実際に我が家でも、
浪人が始まってからは医療や社会問題について親子で話す機会が増えました。
実際に我が家で話した内容です。
【親子で考える医療】

【親子で考える未来】(医学部面接の想定テーマをきっかけに話し合いました)

オープンキャンパスで大学を知ること。
医療や社会問題に関心を持つこと。
日頃から自分の考えを言葉にすること。
こうした積み重ねが、
面接本番で自分の考えを自信を持って伝える力につながるのだと思います。
学力対策ばかりに目が向き、
面接を意識した準備を後回しにしてしまったこと。
自分の考えを言葉にする力は、
受験直前に身につくものではなく、
高校生活や日々の積み重ねの中で育っていくものなのだと、
今になって実感しています。
そのことにもっと早く気付いていればよかった。
それが私の4つ目の後悔です。
だからこそ我が家では、
日頃の会話に加えて、実際の質問例や考え方を知るために面接対策本も活用しています。
実際に我が家が使っている面接対策本はこちらです。

2026入試対策 医学部面接ノート
⑤ 受験を子ども任せにしすぎたこと
今振り返ると、
① 私立医学部を最初から調べなかったこと。
② 地方国立医学部を真剣に検討しなかったこと。
③ 調査書の重要性を知らなかったこと。
④ 面接を意識した準備が遅れたこと。
これまで書いてきた後悔は、
どれも私自身の知識不足から生まれたものです。
息子は小さい頃から小児科医になりたいと言っていました。
私は幼い頃から、
将来の選択肢を狭めないように育ててきたつもりです。
それなのに、
医学部受験という現実を前にし、
親である私の知識や情報収集が圧倒的に足りませんでした。
受験は本人のもの。
親は口を出しすぎない方がいい。
その考え自体は、
今でも間違っていないと思っています。
しかし私は、
親としてできるサポートについて考えようとしていませんでした。
もちろん勉強するのは本人です。
でも医学部受験は、
勉強だけで決まるものではありません。
・情報収集
・受験校選び
・出願戦略
・学費や奨学金の情報
親だからこそできるサポートも、
想像以上にたくさんありました。
実際に私が受験を通して感じた「親にできること」については、
こちらの記事で詳しくまとめています。

もっと早く、
親として医学部受験について学んでおけばよかった。
それが今の率直な気持ちです。
医学部受験を経験して感じた後悔はたくさんあります。
でも今振り返ると、
その多くは「もっと早く知っていれば防げた後悔」
だったように思います。
受験を終えた今だからこそ、
強く感じています。
医学部受験を経験して私は、
学力だけでなく、情報を集めて早めに準備することも大切だった
と感じました。
私にとって医学部受験は、
「情報を集めることの大切さ」を痛感した一年でもありました。
私が後悔しているのは、
「知らなかったこと」ではありません。
知ろうとするのが遅かったことです。
我が家は浪人という一年を選びました。
だからこそ今は、
この後悔を次の一年に生かしていきたいと思っています。
あの頃の私と同じように、
「一般家庭だから無理」
「まだ高校1年生だから早い」
そう思っている方がいたら、
少しだけ立ち止まって調べてみてください。
その一歩が、
数年後の「もっと早く知っていれば…」
という後悔を減らしてくれるかもしれません。
だからこそ、
このブログを書き続けています。
当時の私が知りたかったこと。
一般家庭の親として悩み、調べ、感じたこと。
そして、
浪人という一年で学んでいること。
それらを、このブログで発信していきます。
私の経験が、
これから医学部受験を迎えるご家庭の
「もっと早く知っていれば…」
という後悔を、
一つでも減らすきっかけになればとてもうれしく思います。

コメント
コメント一覧 (2件)
ブログもXのポストも欠かさず読んでいます、頑張っていますね👍️
取り敢えず、同じ立場の家庭は多くあるはずなので、どんどん繋がってお互いに刺激を得たり、情報交換したりすればいいのに、と感じます。おったんさんは良い取り組みをされていると思います。
子育てを終えた主夫さん、コメントありがとうございます😊
ブログもXもいつも見てくださり、本当にありがとうございます。
子育てを終えた主夫さんのお言葉、いつも励みになります。
私も、医学部受験に関わる皆さんとつながり、情報交換をしたり、お互いに刺激を受けたりできたらいいなと思っています。
このブログが、そんなきっかけの一つになれたらうれしいです。
今後ともよろしくお願いします🍀