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前回に続き、
医学部を目指して浪人中の息子との雑談第2回目です。
前回はこちら
第1回 病院事務の私が、軽症救急の意味を息子に教えられた日
今回は「AIと医療」について話しました。
私は病院で事務の仕事をしています。
最近は医療現場でもAIという言葉を耳にする機会が増えました。
実際、私の勤める病院でも、
処方内容をシステムが確認している場面を目にします。
・薬の量は年齢や体重に対して適切か。
・飲み合わせに問題はないか
など、人間だけでは見落とすかもしれない部分をシステムが確認してくれています。
だから私は、
「AIが発達すれば医師の仕事は楽になる」
「将来的にはAIに仕事を奪われるかもしれない」と思っていました。
ところが、
医学部を目指して浪人中の息子との会話で、
その考えが少し変わりました。
医学部の面接で、
「AIと未来について、今後の展望を述べてください」
という質問があったらどう答えるか。
そんな話をしていた時です。
息子はまず、
「どこまで未来の話なのかによって答えは変わると思う」と言いました。
5年後なのか。
30年後なのか。
それによってAIの役割は大きく変わると。
近い未来ならAIはまだ医師の補助的な存在かもしれない。
しかし数十年後には、
今では想像できないほど医療が大きく変わっている可能性もあると。
確かに。
でもそんなことを面接官に聞き返すわけにはいきません。
そこでAIに聞いてみました。
すると、
「AIの未来は、どの程度先を想定するかによって変わると思いますが…」
と前置きしてから自分の考えを述べればよいのではないか、という回答でした。
なるほど!
質問の前提を整理してから答えるのは確かに良い方法だと思いました。
私は続けて息子に聞きました。
「AIが発達したら医師の負担は減るのでは?」
すると息子は、
「逆に増える可能性もあると思う」と答えました。
理由を尋ねると、
「AIが出した答えを完全には信用できないから」とのこと。
「結局、その判断が正しいかを確認するのは医師だから」と。
確かにそうです。
AIが診断を提案したとしても、
その結果を患者さんに説明し、
最終的に責任をもつのは医師です。
本当に正しいのか。
見落としはないのか。
もしAIが間違っていたらどうするのか。
息子は、
AIを使うことで確認作業が増えて、
かえって負担になる場面もあるのではないかと考えていました。
私は、
「それだとAIに否定的に聞こえない?」と聞きました。
すると息子は、
「否定じゃないし、期待もしている。
ただ完全には信用できないというだけ」と言います。
医療は人の命を扱う仕事です。
100%正しいと確認できないものを、
そのまま受け入れるわけにはいかない。
だからこそ、
「AIを参考にしながらも、自分で判断する」ことが大切なのではないか。
このあたりは、
いかにも医学部を目指す受験生らしい考え方だなと思いました。
確かに私にも経験があります。
乳腺科で検査を受けた際、
医師から「3つの画像診断AIの判定も私と同じ見解でした」と説明を受け安心したことがあります。
このように、
AIは人間の判断の精度を高めるための支援ツールとして活用される場面も増えているように感じます。
今後、AIによって診断の精度向上や業務効率化が進み、
医師の負担軽減や医療安全の向上に役立つ場面も増えていくのではないかと思います。
また地域医療や高齢化社会においても、
AIによる支援は重要になっていくと思います。
一方で、息子が言うように、
AIがどれほど進歩しても、
その結果が本当に正しいのかを確認し、最後に責任を持つのは人間なのかもしれません。
人の話を聞き、不安に寄り添うことは、
AIには代わりにくい役割なのかもしれません。
だからこそ、息子にはAIを使いこなす力と同時に、
人にしかできない医療を大切にできる医師になってほしいと思います。
まだ医学部を目指して勉強中の息子ですが、
息子なりに医療の未来について考えていることが伝わりました。
面接対策として始まった雑談でしたが、
今回もまた私の方が考えさせられた時間になりました。
将来どんな医師になるのか、
少し楽しみになった会話でもありました。
とはいえ、AIの進歩を見ていると、
医師の未来を心配する前に、
自分の仕事の方を心配した方がいいのかもしれません(笑)。
今回会話のきっかけになったのは、
息子が使っている医学部面接対策本に載っていたテーマでした。
医学部面接というと、
志望理由や医師像を考えるイメージがありますが、
AIや医療の未来など、自分の考えを問われるテーマも多いようです。
我が家で使っている面接対策本はこちらです。

2026入試対策 医学部面接ノート
※この記事は親子の会話をもとにした内容であり、AIや医療に関する見解は一個人の考えを含みます。

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