医学部浪人のリアルな生活|親から見た1年の始まり

浪人生活が始まってまだ間もない中で、
実際に過ごしてみて初めて気づくことがいくつかありました。

受験というと、
どうしても勉強面に目が向きがちですが、
実際には生活そのものが大きく変わります。

今回は、
現時点で親として感じている【浪人生活のリアル】を、
いくつかの出来事とともにまとめました。

Xでも日々感じたことを発信していますが、
この記事ではそれらをまとめて、
少しだけ深く書いています。

目次

お弁当作りは終わらなかった

高校を卒業したら、お弁当作りも一段落。
そんなふうに思っていました。

でも実際は、終わりではなく作り続けています。
自習室で一日を過ごすため、
毎日お弁当を持って行きます。

ささいなことですが、
「終わると思っていたものが続く」というのは、
思っていた以上に大変です。

本人も中高の六年間続けてきたお弁当にはさすがに飽きもあり、
日曜日はお弁当作りをお休みさせてもらっています。

自習室周辺の飲食店を開拓するのも、
ひとつの気晴らしになっているようです。

幼稚園の頃のお弁当と、現在のお弁当

幼稚園の頃は、
見た目を楽しんでもらうための、
いわゆるキャラ弁でした。
小さくて、可愛くて、
「ちゃんと食べてくれるかな」と考えながら作っていたお弁当です。

それが今では、
一日を乗り切るためのエネルギーとしてのお弁当に変わりました。

量も増え、
見た目よりも、
「しっかり食べられるか」「飽きずに続けられるか」を考えるようになりました。

同じお弁当でも、
目的は大きく変わったのだと感じます。

終わると思っていたお弁当が、
形を変えて、今も続いています

浪人生に学割はない

意外と見落としていたのが、交通費の問題です。

浪人生は学生ではないため、
定期券は通常料金になります。

こうした学割制度が使えない場面は、
これからも増えていくのだろうと感じています。

地味ではありますが、
決して小さくはない負担です。

また、高校の卒業が近づく頃には、
入学式用のスーツの割引券がたくさん届きました。

来年は、こうした案内も届かないのでしょう。
そう思うと、
通常料金でスーツを購入することになるのかと、
少し寂しい気持ちにもなります。

ほんの些細なことですが、
こうした何気ない場面で、
浪人という現実を実感します。

子どもの年齢を聞かれたとき

周囲の方から、
「お子さん、おいくつですか?」と聞かれることがあります。

「18歳です」と答えると、
「大学生?」と続くことが多いです。

そのたびに、少し言葉に迷います。

「いえ、浪人中で…」と答えるものの、
どこか説明しきれない空気が残ります。

別に、浪人に対して引け目があるわけではありません。

ただ、
高校生でもなく、
大学生でもない。

その曖昧な立場を、
親としても実感する瞬間です。

何と答えるのが正解なのか、
いまだに分かりません。

娯楽との距離感

友達と遊ぶ時間をどこまで許容するのか。
これは家庭ごとに考え方が分かれる部分だと思います。

我が家でも、完全に禁止するのではなく、
本人と相談しながらバランスを取っています。

ただ、卒業旅行でスキーに行きたいと言われたときは、
骨折のリスクを考え、
さすがに賛成はできませんでした。

親としては常に悩むところです。
少し可哀想だったかもしれません。

来年、浪人仲間と良い思い出を作れたらいいなと思っています。

また、浪人生活が始まって感じた大きな変化の一つに、
「人と話す機会の少なさ」があります。

学校がない分、日常的な会話が減り、
言葉にする力が少しずつ落ちていく感覚があると、
本人も話しています。

これは、
医学部受験の面接で
「浪人生は不利なのでは」と言われる理由の一つなのかもしれません。

勉強面だけではなく、
こうした部分にも意識を向けていく必要があると感じています。

そして、
浪人生活をどう過ごし、
どう成長したのか

自分の言葉で説明できること。

それが大切なのだと思います。

そうした意味でも、
友人との交流の機会は、
できるだけ奪いたくないと考えています。

浪人生活の孤独

今年は浪人が多いと言われています。

でも実際には、
「どこにいるのだろう」と思うくらい、
毎日は静けさの中にあります。

学校のように人が集まる場所もなく、
同じ立場の人と顔を合わせることもない。

それぞれが、それぞれの場所で、
静かに同じ一年を過ごしている。

レンタル自習室で浪人生活を送っている息子は、
きっと想像以上に、
孤独と向き合っているはずです。

目に見えないところで、
それぞれが自分の課題と向き合っている。

そんな一年なのだと感じています。

そう思うと、
この一年をただ見守ることの重みも感じています。

まとめ

浪人生活は、
単に「もう一年勉強する」というだけではなく、
生活そのものが大きく変わる一年だと感じています。

息子は浪人生活を、
「毎日が日曜日」ではなく、
毎日が夏休み」だと言います。

自由だけど、課題がある。
気楽そうに見えて、
プレッシャーの中にいる。

最近は曜日感覚がなくなってきたと言うので、
せめて家庭では季節を感じられる一年にできたらと思っています。

お弁当や交通費のような日常のことから、
気持ちの揺れまで、
さまざまな変化があります。

どれも小さなことのようでいて、
積み重なると意外と大きなものになる。

これから浪人生活を迎えるご家庭にとって、
少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。

この一年が、どんな形で実を結ぶのか。

静かな一年ですが、
この時間が確かなものになると信じて、
迷いながらも、見守っていきたいと思います。


この一年に至るまでの記録も、残しています。
同じように迷いながら過ごしてきた時間です。


浪人生活が始まるまでの記録はこちらです。

浪人生活は、
ある日突然始まるものではありませんでした。

そこに至るまでの時間も、
今振り返ると、とても大きな意味があったように思います。

医学部浪人が決まった日|現役受験の終わりと次の一年の始まり

浪人が決まった高校生の春|卒業式前の静かな準備期間

浪人が決まって迎えた卒業式|医学部浪人始まりの春

あの時間があったからこそ、
今のこの生活につながっているのだと感じています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • キャラ弁のクオリティの高さに引き込まれました、私こういうのは到底出来ません笑。時間や手間をかけてこれを継続するのは並大抵ではないです。こちらのブログとXを拝見していて、お子さんや家族を大切にされていることが伝わって来ます。そのように育てて貰ったお子さんはきっと力を発揮してこの1年を乗り越えてくれるでしょう。
    面接へのご不安は学力で圧倒してしまいましょう。共テ85%行けばどこも決まらないということはないと思いますし、いっそ90%取るつもりで。グループディスカッションでこの子は合格間違いなしだと思った子が入学したらどうもいないようだということがあったり、多分難化した共テで苦戦したのではと。面接の練習ももちろん手は抜けないですが、圧倒的な学力をつけさえすれば大丈夫だと思います。お一人で孤独な戦いですが、例えば大学受験系YouTube動画等から励まして貰ったり刺激を貰ったりして、小児科医になるという夢や目標、強い動機付けによって勉強を継続して欲しいと思います。

  • 子育てを終えた主夫さん、コメントありがとうございます。
    いつも励みになるお言葉をいただき、感謝しています。

    キャラ弁は、通っていた幼稚園が週1回のお弁当だったので、
    楽しみながら作ることができました。

    日々のお料理もいつも拝見しています。
    お子さんが進学されてご夫婦お二人の生活になっても、
    あれだけ丁寧に副菜を揃えて食卓を整えていらっしゃるのを見て、
    これまでの積み重ねやご家庭の温かさを感じています。

    受験についてのアドバイスもありがとうございます。
    共通テストは得意とは言えない部分もありますが、
    しっかり向き合って強化していきたいと思っています。

    親としてできることは限られていますが、
    この一年を大切に過ごしていきます。

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