合格発表の日。
画面には、
合格の文字はありませんでした。
結果が簡単ではないことは分かっていました。
それでも、
心のどこかに小さな期待が残っていました。
確かに戦えている手応えがあったからです。
だから悔しくないわけではありません。
でも、
不思議と驚きはありませんでした。
どこかで想像していた未来が、
静かに形になったような感覚でした。
浪人が決定した瞬間です。
しばらく、
二人とも何も言いませんでした。
それから二人で、
これからの一年について話し合いました。
勉強のこと。
来年の戦い方。
そして毎日の過ごし方について——
言葉にしていくうちに、
さっきまでぼんやりしていた一年が、
少しずつ輪郭を持ちはじめました。
遠回りだと思う人もいるかもしれません。
もっとやれることがあったと思う人もいるかもしれません。
でも、
もう次の一年は始まっているのです。
戦略は私が考えるから、
あなたは勉強に集中していい。
この一年を、
意味のある遠回りにしよう。
こうして、
私たちの浪人生活が始まりました。
息子についてはこちらで書いています
不安を戦略に変えた日


小児科医を目指す息子|都立高校から医学部を目指した理由
小児科医を目指す息子のこれまでを、親の視点で振り返ります。好奇心旺盛な幼少期から医学部受験へと進むまでの、リアルな成長の記録です。
そしてこの日から、静かに春が動き出します。



コメント