④医学部受験の合格率|一般家庭が感じた医学部受験の現実

※この記事は2026年9月に内容を更新しました。
我が家の2026年3月までの受験体験と、

文部科学省が公表している令和7年度の医学部医学科入試データをもとに作成しています。
入試制度や募集人数などは変更される場合がありますので、

出願の際は各大学の最新の募集要項・公式サイトをご確認ください。



医学部受験は、
「難関」「狭き門」と言われます。

では、実際に医学部を受験した場合、
どのくらいの人が合格するのでしょうか。

我が家も息子が医学部受験に挑戦するまでは、
「医学部は難しい」ということは分かっていても、
その厳しさを具体的な数字では考えていませんでした。

実際に受験を経験してみると、
単純に「合格率○%」だけでは語れない難しさがあることも分かりました。


この記事では、文部科学省が公表している医学部医学科の入試データを確認しながら、
我が家の経験も交えてまとめました。

目次

医学部受験の合格率はどれくらい?


まず、文部科学省が公表している令和7年度の医学部医学科の入学情報を見てみます。

国公私立大学を合わせた集計では、
一般選抜、総合型選抜、特別選抜等について、

  • 志願者数:140,784人
  • 受験者数:121,397人
  • 合格者数:13,879人
  • 入学者数:9,218人

となっています。


文部科学省が示している「合格率」は、合格者数÷受験者数で計算されています。

そのため、令和7年度の医学部医学科全体の合格率は、
13,879人 ÷ 121,397人 ≒ 11.4%でした。


一方、志願者数を基準に単純計算すると、
13,879人 ÷ 140,784人 ≒ 9.9%となります。


そのため、この数字だけを見ると、
「医学部受験の合格率は10%前後」というイメージになるのも分かります。


ただし、この数字には注意が必要です。

「10人受けて1人合格」とは限らない

以前の私は、医学部受験の合格率を見て、
「10人受けたら1人くらいしか受からない世界」だと単純に考えていました。


でも、実際にはそういう意味ではありませんでした。

医学部受験では、
1人の受験生が複数の大学を受験することがあります。

例えば、

  • 国立大学
  • 公立大学
  • 私立医学部A
  • 私立医学部B
  • 私立医学部C

というように、複数の大学・入試方式に出願することがあります。


そのため、
大学ごとの「志願者数」や「受験者数」を合計した数字は、
実際の受験生の人数と一致するわけではありません。

つまり、

「受験者数12万人に対して、約1万4千人が合格する」
という意味で考えることはできません。

特に私立医学部では複数校を受験する人が多く、
志願者数・受験者数は延べ人数になるためです。

したがって、
11.4%という数字は医学部受験の厳しさを見る一つの目安ではありますが、
実際の受験生一人ひとりの合格する確率を表した数字ではありません。

医学部は「募集人数」が限られている

医学部受験が難しい理由の一つは、
募集される人数が限られていることです。


医学部医学科は、
大学ごとに入学定員が決められています。

文部科学省の令和7年度の資料を見ると、例えば国立大学では、

  • 東京大学:110人
  • 東北大学:117人
  • 千葉大学:117人
  • 山梨大学:125人
  • 三重大学:125人

などとなっています。


もちろん、実際の入試では一般選抜だけでなく、
推薦・総合型選抜などさまざまな選抜区分があります。

また、大学によって募集人員も異なります。

それでも、
医学部医学科は一つの大学で募集される人数が限られていることには変わりありません。


令和7年度の医学部医学科全体では、
国公私立大学を合わせた入学者数は9,218人でした。

一方、受験者数は121,397人です。

もちろん、この二つの数字を単純に比較して、
「12万人が受験して、そのうち9,000人しか医学部に入学できない」
と考えることはできません。

複数の大学を受験する人がいるため、
受験者数には延べ人数が含まれるからです。

それでも、限られた募集人数に対して、
多くの受験者が集まる受験であることは分かります。

国立・公立・私立で合格率は違う

さらに、
医学部をひとまとめにして「合格率○%」と考えるのは難しいところがあります。


文部科学省の令和7年度のデータから、
受験者数と合格者数をもとに計算すると、次のようになります。

この数字だけを見ると、国公立と私立ではかなり違います。


ただし、
これも「国立医学部は3人に1人が受かる」という意味で単純に考えることはできません。

複数大学を受験する人がいることに加え、
大学によって募集人数や入試方式なども違うからです。

そのため、
合格率だけで医学部の難易度を判断することはできません。

「合格率」と「倍率」は同じではない

医学部受験について調べていると、
「倍率」という数字もよく目にします。


ここで少し混乱したのが、
合格率と倍率は同じものではないということでした。

例えば、文部科学省が公表している令和7年度の国立大学医学部医学科全体では、

  • 受験者数:15,388人
  • 合格者数:4,773人
  • 実質競争倍率:3.22倍

となっています。


私立大学では、

  • 受験者数:103,595人
  • 合格者数:8,237人
  • 実質競争倍率:12.58倍

でした。


このように、同じ医学部でも国立・私立では数字が大きく異なります。


さらに大学ごとにも違いがあります。

例えば令和7年度の文部科学省のデータを見ると、
国立・公立大学の医学部でも、実質競争倍率には大学によって違いがあります。

  • 東京大学(理科三類):2.93倍
  • 東北大学:3.46倍
  • 千葉大学:3.16倍
  • 山梨大学:2.34倍
  • 京都府立医科大学:2.56倍


このように、
同じ医学部医学科でも、大学によって実質競争倍率には幅があります。

ただし、実質競争倍率だけで大学の難易度を判断することはできません。

募集人員や入試方式、出願条件なども大学によって異なるためです。

そのため、
「医学部は倍率○倍だから難しい」という見方も十分ではありません。

医学部では浪人を経験する人も少なくない

医学部受験について調べていると、
「浪人」という言葉を目にすることも多いと思います。


医学部受験では、
一浪や二浪を経て合格を目指す受験生もいます。

我が家も、息子が現役で医学部受験に挑戦し、
すべて不合格という結果になったあと、浪人という選択をしました。

現役での受験を考えていた頃の私は、
どこかで「医学部を目指すなら、現役で合格するもの」
という思い込みがあったのだと思います。

もちろん、医学部受験が厳しいことは分かっていました。

それでも、
息子が現役で受験して、すべて不合格という結果になったとき、
「浪人」という選択は、
私にとって少し特別なことのように感じられました。


ところが、
浪人生活が始まってから、
一緒に医学部のオープンキャンパスへ行く機会がありました。

そこで実際に学生さんの話を聞く機会があり、
浪人を経験して医学部に入学した学生さんが思っていた以上に多いことを知りました。

その話を聞いているうちに、
「浪人って、そんなに特別なことではないのかもしれない」と、
感じるようになりました。

現役での合格だけを考えていた頃には、見えていなかったことでした。

実際に医学部に通っている学生さんの話を聞いたことで、
私の中にあった「浪人」というものへの見方が変わりました。


「浪人=失敗」でも、「特別なこと」でもない。
医学部合格を目指す中で選ばれる一つの道なのだ。


そう思えるようになったことは、
我が家にとって大きかったです。

もちろん、
浪人すれば合格できるという意味ではありません。


浪人生活では、学力を伸ばすだけでなく、

・前回の受験で何が足りなかったのか
・どの大学を受験するのか
・共通テストの結果をどう判断するのか
・私立医学部をどこまで受験するのか
・一年間をどう過ごすのか

などを考える必要があります。


我が家も現在、浪人生活の中で、
現役時代の受験を振り返りながら、
次の受験に向けて一つずつ考え直しています。


あの頃の私のように、
「医学部を目指しているけれど、浪人することになったらどうしよう」
と不安に感じているご家庭にとって、
少しでも参考になればと思っています。

医学部受験が難しいと感じた理由

我が家が実際に医学部受験を経験して感じたのは、
「合格率が低いから難しい」だけではないということでした。


医学部受験では、学力の高い受験生同士が競争します。

さらに、

・大学によって入試科目や配点が違う
・共通テストの結果が出願先に影響する
・面接がある大学も多い
・地域枠など、募集区分によって条件が異なる
・私立医学部では受験料や入学手続きなどの費用も考える必要がある

など、考えなければならないことがたくさんあります。


医学部受験では、
学力だけでなく、大学ごとの問題との相性や出願戦略も重要だと、
我が家は実際の受験を通して感じました。

そして、募集人数が限られているため、
「学力が高ければ必ず合格できる」という単純な受験でもありません。


ただ偏差値の高い大学を目指せばいい受験ではないと感じるようになりました。

実際に受験して感じた医学部受験の厳しさ

我が家の場合、
息子は都立高校から医学部受験に挑戦しました。


現役時代、医学部受験について調べていく中で、
「ここなら受けられる」と思っていた大学でも、
実際には共通テストの結果や募集条件などを考えると、
簡単には出願先を決められないことがありました。


特に国公立大学受験では、
共通テストの点数が非常に重要です。

たとえ二次試験で合格できるだけの実力があったとしても、
共通テストの結果によっては、二次試験を受けることすらできない場合があります。

我が家も実際に、国立医学部への出願で足切りとなり、
二次試験を受けることができませんでした。

この経験については、こちらの記事で詳しく書いています。



この経験から私が強く感じたのは、
医学部受験は、
学力だけでなく「受験の組み立て方」も大切ということでした。


もちろん、最終的には本人の学力が重要です。

でも、
「どこを受けるのか」
「どの方式を利用するのか」
「共通テストの結果をどう判断するのか」
「どこまで私立を受験するのか」
といった判断も、受験全体を考えるうえで重要になります。


我が家は現役受験を経験して初めて、
こうした情報をもっと早く知っておけばよかったと思いました。

「合格率」だけでは分からなかったこと

医学部受験をする前の私は、
「医学部は合格率が低いから難しい」そう単純に考えていました。


でも、実際に受験してみると、
難しさは合格率だけではありませんでした。

限られた募集人数の中で、学力の高い受験生が競い合うこと。

そして、大学ごとに入試方式や条件が違い、
自分に合った受験校を考えなければならないこと。

さらに、複数校への出願や受験日程、
場合によっては受験費用まで含めて考える必要があること。

こうしたことが重なって、
医学部受験は難しいのだと感じました。

一般家庭だからこそ感じた「情報」の大切さ

我が家は医師家庭ではありません。


医学部受験について詳しい親族がいるわけでもなく、
受験を始めた時点で、親の私自身も分からないことばかりでした。


だからこそ、
「医学部は難しい」という言葉だけではなく、
何が難しいのか。

いつ、何を判断しなければならないのか。

ということを、
受験を経験しながら少しずつ知っていきました。


現役受験では、
もっと早く情報を集めておけばよかったと思うこともありました。

そして現在は浪人生活の中で、
前回の受験で足りなかったものを考えながら、
親としてできることを模索しています。

医学部受験は本人が努力するものですが、
親もまた、情報を集め、考え、判断する必要がある。

これは、実際に受験を経験したからこそ感じたことです。

まとめ|医学部受験は「合格率」だけでは判断できない

令和7年度の文部科学省のデータでは、
医学部医学科の国公私立大学合計の受験者数は121,397人、
合格者数は13,879人で、受験者数に対する合格率は11.4%でした。


ただし、この数字をそのまま、
「医学部は10人受けて1人が合格する」と考えることはできません。

複数の大学・入試方式に出願する受験生がいるため、
志願者数や受験者数は、実際の「人の数」と単純には一致しないからです。

また、国立・公立・私立でも合格率や実質競争倍率には大きな違いがあります。

だから私は、
医学部受験の難しさを「合格率○%」だけで判断するのは難しいと思っています。


我が家が実際に医学部受験を経験して感じたのは、
学力だけでなく、
情報収集や出願先の選択、受験日程なども含めて考える必要がある受験だったということでした。


現役受験では、
我が家もすべて不合格という結果になりました。

だからこそ現在は、
浪人というもう一年の中で、
「何が足りなかったのか」
「親として何ができるのか」
「次はどういう戦略を立てるのか」を考えながら、
医学部合格を目指しています。

医学部受験をこれから考えるご家庭にとって、
数字だけでは分からない「受験の現実」を知るための一つの材料になればと思っています。



参考資料

この記事では、文部科学省が公表している令和7年度の医学部医学科に関する資料を参考にしています。

・文部科学省「各大学の医学部医学科の入学状況及び国家試験結果等」
・文部科学省「医学部医学科の入学定員(令和7年度)」

文部科学省では、
医学部医学科について、大学ごとの志願者数・受験者数・合格者数・入学者数・実質競争倍率などを公表しています。

入試制度や募集人数などは変更される場合があります。
出願を検討する際は、各大学の最新の募集要項・公式サイトをご確認ください。

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