⑨医学部受験に「安全校」はあるのか|一般家庭が直面した現実

※本記事は2026年3月時点の情報・受験体験をもとに作成しています。
最新の募集要項・制度は必ず各大学公式サイトをご確認ください。




大学受験ではよく、
チャレンジ校・実力相応校・安全校
バランスよく受けるべきだと言われます。

【 安全校 】とは、
一般的には合格率80%以上、
いわゆる“滑り止め”のこと。

「安全校をどこにするか分からない」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

——ですが。

医学部受験において、
この考え方はほとんど通用しません。

この記事では、医学部受験における「安全校」の現実について、実体験をもとに整理します。

目次

医学部受験に安全校は存在するのか

多くの大学で当たり前とされる併願。
しかし医学部では、
その当たり前が通用しない場面があります。

なぜなら医学部は、
定員が100人前後と非常に少なく、
また受験者の多くが全国でも上位の学力層であることも、
理由の一つだと思います。

どの大学を受けても、
高い学力を求められる中での戦いとなるため、

ここなら確実に受かる

そう言い切れる大学は、
現実的にはほとんど存在しません。

安全なはずだった大学が落ちる理由

実際に出願を考える中で、
 
どこを安全校にするか」 

という戦略は、
想像していたより難しいものでした。

偏差値だけで見れば安全圏でも、
問題との相性や当日のコンディションで
結果は変わります。

さらに医学部では、
面接や小論文といった、
学力だけでは測れない要素が加わります。

一次試験を通過しても、
二次試験で不合格になる。

それは決して珍しいことではなく、
むしろよくあることでした。

つまり——
学力が足りていても落ちる世界。

これが私たちが直面した医学部受験の現実です。

一般家庭にとっての安全校の壁

そしてもう一つ、
私たちにとって大きかったのは金銭面でした。

まず、受験料です。
私立医学部は1校あたりおよそ6万円。

複数校を受験するだけでも、
それなりの金額になります。

そのうえ、
入学金だけで100万円〜200万円。
さらに前期の学費を含めると、
数百万円にのぼります。

合格すれば、
期限までに納めなければならない。
そして辞退すれば、
入学金は戻りません。

加えて6年間の学費は、
数千万円規模。

しかも——
偏差値が低い大学ほど、
学費は高くなる傾向があります。

つまり、

安全校にしたい大学ほどお金のハードルが高い
——この構造が、一般家庭にとって最大の壁でした。

さらに私立医学部は倍率も高く、

とりあえず押さえておく」 

というのが難しいのです。

複数校を受験し合格を確保する。
それが理想だと分かっていても、

一般家庭にとっては、
現実的な戦略ではありませんでした。

安全校がない受験という現実

不安はありました。
全落ちするかもしれない。
その現実が、常に頭のどこかにありました。

【 安全校 】がない受験のプレッシャーは、
想像以上のものでした。

それでも、
息子は医学部を目指します。

私たち家族は、
その挑戦を応援すると決めました。

前に進むしかなかったのです。

医学部受験には、
確実な【 安全校 】はないかもしれません。

だからこそ必要なのは、
情報を集め、
戦略を立て、
一つひとつ選択していくこと。

その積み立てしか、
進む道はないのだと思います。

医学部受験は、
「どこかに受かる」受験ではなく、
「戦略を持って取りにいく」受験でした。

それを知らなかったことが、
私たちの一番の反省点です。

もっと早く知っていれば、
違う選択もあったのかもしれません。


そして——

医学部受験には、
もう一つの難しさがあります。

それは、
高校による環境の差です。

次回は、
都立高校は医学部受験は不利なのか?
について書いています。
都立高校から医学部は不利?|医学部受験で感じた情報格差

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