※本記事は2026年3月時点の情報・受験体験をもとに作成しています。
最新の募集要項・制度は必ず各大学公式サイトをご確認ください。
大学受験ではよく、
チャレンジ校・実力相応校・安全校をバランスよく受けるべきだと言われます。
【安全校】とは、
一般的には、
合格の可能性が高いと考えられる大学、
いわゆる滑り止めのこと。
「安全校をどこにすればいいか分からない」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
我が家も、実際に医学部受験を経験する中で、
「安全校」と呼べる大学を決めることの難しさを感じました。
偏差値だけでは判断できない学力試験との相性。
一次試験を通過しても、最後まで分からない合否。
そして、
一般家庭にとって大きな壁となる受験費用。
この記事では、
医学部受験における「安全校」の難しさについて、
我が家の受験経験をもとに振り返ります。
医学部受験に安全校は存在するのか
多くの大学で当たり前とされる併願。
しかし医学部では、
その当たり前が通用しない場面があります。
なぜなら医学部は、
募集人数が限られており、
受験生の学力層も高いからです。
偏差値だけを見れば合格圏に入っていても、
実際に合格できるとは限りません。
「ここなら確実に受かる」
と考えられる大学を決めることは、
私たちにとって簡単ではありませんでした。
安全なはずだった大学が落ちる理由
実際に出願を考える中で、
「どこを安全校にするか」 という戦略は、
想像していたより難しいものでした。
模試の偏差値や判定だけを見れば安全圏でも、
実際の入試では、
問題との相性や当日のコンディションによって結果は変わります。
さらに医学部では、
大学によって面接や小論文が課され、
学力試験の結果だけでは測れない要素が加わる場合があります。
一次試験を通過しても、
二次試験で不合格になることがある。
合格できると思っていた大学でも、
結果が出るまでは分からない。
つまり、
学力が足りていても落ちることがある世界。
これが、我が家が経験した医学部受験の現実です。
一般家庭にとっての安全校の壁
そしてもう一つ、
私たちにとって大きかったのは金銭面でした。
まず、受験料です。
私立医学部は、1校あたりおよそ6万円。
複数校を受験すれば、
受験料だけでも大きな負担になります。
そのうえ、合格した場合には入学金などの納付が必要になります。
大学によって金額や納付期限は異なりますが、
入学金に加えて前期の学費などを納めなければならない場合もあり、
まとまったお金を短期間で用意する必要があります。
そして、
入学を辞退しても、納めた入学金は原則として戻りません。
加えて、
私立医学部の6年間の学費は大学によっては数千万円にのぼります。
私立医学部の学費を調べていくと、
偏差値だけを見れば安全校として検討したい大学でも、
学費の負担が大きく、我が家には現実的な選択肢にしにくい場合がありました。
つまり、
学力面では合格の可能性を考えて受験したい大学でも、
経済面では受験をためらってしまう。
安全校として受けたい大学が、学費の面では安全校にならない。
これが、
一般家庭の我が家にとって大きな壁でした。
さらに私立医学部は併願する受験生も多く、
倍率が非常に高くなる大学もあります。
「とりあえず押さえておく」 というのが難しいのです。
合格の可能性を少しでも高めるために、
複数の大学を受験したい。
それが理想だと分かっていても、
受験料だけでなく、
合格後の入学金や学費まで考えると、
一般家庭にとっては簡単に選べる戦略ではありませんでした。
安全校がない受験という現実
不安はありました。
全落ちするかもしれない。
その現実が、
常に頭のどこかにありました。
【安全校】がない受験のプレッシャーは、
想像以上のものでした。
それでも息子は、
医学部を目指します。
私たち家族は、
その挑戦を応援すると決めました。
前に進むしかなかったのです。
我が家にとって、
「ここなら大丈夫」と言い切れる【安全校】を決めることはできませんでした。
だからこそ必要なのは、
情報を集め、
戦略を立て、
一つひとつ選択していくこと。
その積み重ねしか、
進む道はないのだと思います。
我が家にとって医学部受験は、
「どこかに受かる」受験ではなく、
「戦略を持って取りにいく」受験でした。
それを知らなかったことが、
私たちの一番の反省点です。
もっと早く知っていれば、
違う選択もあったのかもしれません。
そして—
医学部受験には、
もう一つの難しさがあります。
それは、
高校による環境の差です。
次回は、
都立高校は医学部受験は不利なのか?
について書いています。


コメント