浪人生活が始まって約1ヶ月。
「このままで大丈夫なのか」と感じているのは、
子どもだけではなく、親も同じかもしれません。
「最近、少しペースが落ちてきているのかな」
そんなふうに感じているご家庭も多いのではないでしょうか。
この「5月」という時期は、
多くの受験生にとって最初の大きな壁になると言われています。
4月は緊張感と決意で走れますが、
5月になると少しずつ現実が見え始めます。
この記事では、浪人の5月に何が起きるのか、
そして親としてどう関わるべきかを整理します。
浪人生活が始まった頃のことについては、
こちらの記事でも書いています。
・医学部浪人スタート|予備校に通わない「自習室中心」の浪人生活
・医学部浪人のリアルな生活|親から見た1年の始まり
浪人の5月に起きること
浪人の5月は、見た目には大きな変化がなくても、
内面ではさまざまな揺れが起きやすい時期だと感じています。
■ モチベーションが落ちる
新生活の緊張が解け、
少しやる気が出なかったり、効率が落ちてしまう時期です。
息子は、
「最初の3ヶ月でやるべきことが決まっているから、やることも気持ちも変わらない」
と話していますが、
それでもスタート時と比べると、モチベーションや効率が落ちるのは自然なことだと感じています。
■ 成果が見えず不安になる
勉強していても、実力が上がっている実感はすぐには得られません。
- このままで大丈夫なのか
- やり方は合っているのか
こうした不安が一気に出てくる時期です。
その意味でも、5月にある模試は、現状を確認する良い機会になると感じています。
■ 現役とのギャップを感じる
SNSなどで同級生が大学生活を楽しんでいる様子を見て、
- 焦り
- 孤独感
- 劣等感
などが強くなることもあります。
一方で、息子は「来年のモチベーションになるから見たい」と話していました。
感じ方には個人差がある点も、親として理解しておきたいところです。
■ 生活リズムが崩れやすい
最初は頑張れていた生活も、少しずつ緩み始めます。
ここで崩れてしまうと、
その後の立て直しが難しくなるため注意が必要です。
浪人生にとっては、
いわゆる 「五月病」に近い状態になることもあり、
- やる気が出ない
- 集中できない
- 不安が強い
といった変化が見られることもあります。
ただし、これは特別なことではなく、多くの浪人生が通るプロセスです。
親がやりがちなNG対応
この時期、良かれと思ってやってしまいがちなことがあります。
- 勉強時間を細かく聞く
- 正論で励ます
- 他人と比較する
私自身も、つい「今日はどれくらい勉強したの?」と聞いてしまい、
空気が少し重くなるのを感じる時があります。
しかしこれらは、
プレッシャーや自己否定を強める原因になりやすい言葉なので、
少し気をつけたいと感じています。
医学部受験で親がどこまで関わるべきかについては、
こちらの記事でもまとめています。
医学部受験で親がやるべきこと|一般家庭が感じた親の役割
親にできる関わり方
■ 「管理」より「安定」
大切なのは、勉強を管理することではなく、
- 生活リズム
- 家の安心感
を保つこと。
生活や空気が安定しているだけで、
子どもは余計な不安に引っ張られず、
勉強に集中しやすくなるように感じます。
■ 評価しない会話
「どれくらいやった?」ではなく、
「今どんなことやってるの?」
と聞くだけでも、子どもは話しやすくなるように思います。
結果ではなく過程に関心を向けることで、
プレッシャーを減らすことにもつながるのではないでしょうか。
■ 普通に接する
一番効果的なのは、
いつも通りでいること。
特別に気を遣いすぎるよりも、日常が変わらないことのほうが、
子どもにとっては安心材料になるように感じています。
親が落ち着いていることが、何よりの支えになるのかもしれません。
浪人の親も5月はつらい
実はこの時期、
一番揺れているのは親の方かもしれません。
本当に勉強しているのか、
正直わからなくて不安になることもあります。
今のやり方でいいのか、
実力は上がっているのか、
メンタルは大丈夫なのか。
ふとした瞬間に、こうした不安が頭をよぎります。
見えないからこそ、不安は簡単には消えません。
それでも、
子どもも同じように見えない中で戦っているのだと思います。
けれど、不安になるのは、それだけ本気で向き合っている証拠だと思います。
見えないところで積み重ねている時間は、きっとあとから形になります。
親にできるのは、すべてを把握することではなく、
揺れながらも信じて見守ることなのかもしれません。
この5月が、あとから振り返って
「踏ん張りどきだった」と思える時間になりますように。
浪人という時間にどんな意味があるのかについては、
こちらの記事でも書いています。
浪人は無駄なのか|親として感じた本音と後悔しない考え方
GWの過ごし方について
この時期によくある悩みが、
「GWに出かけていいのか」というものです。
我が家では、1日程度の軽い外出であれば問題ないと考えています。
むしろ、良い息抜きになり、
プラスに働くこともあるのではと感じています。
昨年は志望校を見に行きました。
結果的に受験はしませんでしたが、
その後のモチベーションにはつながっていたように思います。
今年は、弦楽器によるキャンドルライトコンサートを鑑賞しました。
クラシックバレエとキャンドルライトの組み合わせはとても幻想的で、
心が落ち着く素敵な時間でした。
帰宅後、
部活を引退してから1年ぶりにバイオリンを手にしたところ、
弓の状態が変わっていたそうです。
改めて、
弦楽器の繊細さを感じた出来事でもありました。
浪人生活は、どうしても同じ毎日の繰り返しになりがちです。
だからこそ、時々こうして勉強から少し離れる時間を作ることで、気持ちがリセットされ、
その後の集中力にもつながるのではと感じました。
それもまた、長い受験生活を続けていくために、大切なことの一つなのかもしれません。
まとめ
浪人の5月は、
- 無理にやる気を引き上げない
- 崩さない
- 安定させる
という関わり方が大切なのではないかと感じています。
浪人生活は長期戦です。
5月はその土台を作る重要な時期。
だからこそ親は、
「正しく導く」よりも「安心できる環境をつくる」こと
を意識したいと感じました。
見えない努力を信じて、焦らず見守る。
この5月の過ごし方は、次の夏につながる大切な時間なのだと思います。
我が家が浪人生活に至るまでの経緯については、
こちらにまとめています。
親子で過ごす、もう一年の贈り物|一般家庭の医学部浪人記

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